【よろず支援ニュース #91】 社員教育による生産性向上について(配信人のつぶやき)

「生産性向上」は全ての事業者様の課題であり、そのために「設備投資」「ITツール活用」など色々な施策があるかと思います。 ただし、事業を行うのは「人」ですので、生産性向上のためには「社員の能力アップ・スキルアップ」(特に管理職)は非常に重要と考えます。 そこで大変おこがましかとは思いますが、配信人のつぶやきとして今回は「社員教育」について話してみます。
 
①生産性向上のための「社員教育」について(中小企業大学校と「ものづくり経営改善スクール」の活用)
社員教育には「OJT」(社内教育)と「OFF-JT」(社外教育)、自己啓発がありますが、小規模事業者・中小企業では今もOJTが主流かと思います。 社外教育、自己啓発としては以下が考えられます。。
   1)当財団・当拠点を含め各支援機関が行うセミナー・勉強会の活用(ほとんどが無料)
   2)中小企業大学校・民間教育機関が行う有償での教育・研修
   3)自己啓発として民間・公的機関の「通信講座」、e-ラーニング講座(有償・無償あり)、その他(今後の傾向としてはe-ラーニングが増えてくるかと考えます)
*経営者様におかれては特に2)社外教育はコストの掛かることもあり、なかなか活用が難しいかと。(研修は有償であり、社員の時間もコストである) しかし、社外教育には大変有益な研修もありますので、今回は「中小企業大学校」の研修コースと当財団が行っている「ものづくり経営改善スクール」について語ってみたいと思います
*まずは中小企業大学校ですが、当拠点の上部組織である中小機構が運営している公的教育機関であり、全国に9か所あります。(最寄りの校舎は関西校になります。)
    ・中小企業大学校の概要 >>http://www.smrj.go.jp/institute/
上記研修体系にあるとおり対象者は管理職以上です。 配信人の経験からも生産性向上のキーは管理職のレベルアップです。 確かに管理職の教育にはコストが掛かりますが、管理職の意識改革、マネジメントスキル向上は全体の生産性に大きく影響するもであり、その効果は長い目で見れば莫大なものかと考えます。 先日中小機構のHPに中小企業大学校を活用した事業者の事例がありましたので、以下URLご覧ください。
    ・「人材育成の現場から」現場担う課長に自覚: >>http://news.smrj.go.jp/2017/12/7730
    ・その他小規模事業者の活用事例 >>http://www.smrj.go.jp/research_case/case/other/index.html
また、配信人がお手伝いしております和歌山市内の菊井鋏製作所の菊井社長が先日関西校の「海外展開関連の研修」(3日間)に参加されましたので、研修を受けてみた感想を聞いてみました。 以下、菊井社長のコメントです。(菊井鋏製作所様は理美容ハサミの製造販売されており、従業員数は10名。)

         ・研修は実践的なワークショップ中心で大変有益であった。(研修の最後には参加者全員が海外でのプレゼンを想定した資料作成と発表を行った)

    ・菊井社長自身プレゼンや海外進出の事例を学びたくて参加したが、周りの参加者も真剣な姿勢で臨んでいた。(コストが掛かる分、「もとを取るんだ」という熱意も感じられた)

    ・「海外展開」という共通の課題を持った参加者が3日間一緒に過ごすので、授業以外でもコミュニケーションが盛り上がり大変参考になった

    ・参加者同士のFB・メールでの情報交換も続いており、研修で知り合った京都の西陣織の事業者を訪問するなど有意義なネットワークが広がった

     (西陣織を訪ねた際の菊井さんのブログ>>http://www.kikuiscissors.net/entry/2017/10/20/195002

*最後の当財団が運営しております「ものづくり経営改善スクール」ですが、当研修は製造業の管理職以上を対象にしている有償の研修になります。 来年で3年目であり、今まで多くの受講者からは「参加して大変良かった」と高い評価を受けております。 
    ・ものづくり経営改善スクールの概要 >>http://www.yarukiouendan.jp/school/index.html
 
社員への外部教育はコストの掛かるものですが、各事業者様のニーズに合った良い研修を選べば、配信人は「社員教育は金を生むもの」と信じております 
以上、長々と書いてしまいましたが、管理職がいらっしゃる事業者様におかれては是非一度外部教育の活用を検討されては如何でしょうか?

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