お客様が育つPart3
前回は
売上=客数✕客単価
の「客数」について書きました。
今回は、客単価をどうして上げていったかを考えてみましょう。
繁盛店になるには、顧客コミュニティ作りを徹底的にしたからだと述べてきました。
そしてそれは、共感出来る理念があること、ニューズレターでいい関係を築いたこと、もう一つは、情緒的な体験をすることであります。
そのひとつが、ポイント交換制度です。
「そんなの、どこでもしているよ」って聞こえてきそうですが…
それが全く違うのです。
システムそのものは一緒なのですが、交換の中身が違うのです。
例えば、60ポイントで「コスコジ2時間店長」、120ポイントで「店長のひげを剃る権利」、180ポイントで「店主を一日女装させられる権利」・・・などなど、とてもユニークなものばかり。
それに、お金のかからないものばかりです。(笑)
勿論、店内で使用出来る金券への交換もあるのですが、今まで誰一人として金券に交換した人がいないそうです。
こうした取り組みで、顧客コミュニティ作りをしているのです。
それでも最初の3年くらいは赤字だったそうです。
それは客単価が低かったのです。
先ず、お客様が来店しやすいように、雑貨を中心とした品揃えをしたのです。
そこで徹底して、お客様の「嬉しい」や「楽しい」を提供したのです。
例えば、お母さんが気兼ねなくお買い物ができるように、子供と遊んで、お母さんから子供を引き離すなど、お客様の「嬉しい」を提供したのです。
そんな関係ができてくると、「こんな商品があるけど、どうですか?」のお勧めに、良い反応を示してくれるようになってきたのです。
10坪ほどのお店で、高級羽毛布団が売れたそうです。
今では、はじめの頃と全く異なった品揃えになっています。
客単価が上がったのね。